第222章 まさか彼をジェイド・コレクションから追い出そうとするとは!

金額が金額だ。正直、心が揺れる。

だが、ジェイド・コレクションではこの依頼を受けられない――はずだった。

「申し訳ございません、お客様。うちではご希望の指輪はお作りできません」今井爺さんがそう告げる。「5.2カラット以上の最高級ブルーダイヤは、当店にはございませんので」

外国人はそれを聞くと、残念そうに口元を歪めた。

「本当に、作れないのですか?」

今井爺さんが首を横に振り、続けて何か言おうとした、そのとき。

淡い女声が割って入った。

「作れます」

「うちなら――あなたの望む指輪を作れます」

橘結衣はすぐそばで、外国人の要望を一言も聞き漏らしていなかった。

宮本茜にもらっ...

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